私が秋田県の実家に住んでいた時の、私の体験談です。
実家には敷地内に二階建ての倉庫があり、二階部分は数年前に病気で亡くなった父方の祖母の遺品が置かれてあります。
父がマザコンで、亡くなった祖母が使っていた布団を倉庫の二階に持っていき、それを敷き、祖母のタンスを並べ、中には祖母の衣類を収納していました。
まるで祖母がそこで生活しているような空間です…。
ある日、私(当時27才)が倉庫の前を掃除していると、亡くなったはずの祖母が倉庫の二階の窓から顔を出し、手招きしています。
私は何故か恐怖心がなく、普通に「あ、おばぁちゃん!」
と駆け寄っていきました。
私が二階にあがると、生前 足が悪くて杖をついて歩いていた祖母が、
「こっちだよ」
と言いながら、自分のタンスをヒョイヒョイ登り、タンスの上にちょこんと座ります。
私も祖母を追いかけようとタンスを登ろうとするのですが…
足が滑ったりして、なかなか上まで行けません。
「私は上には行けないみたい」
私がそういうと、急に祖母の顔が真っ黒になって表情が見えなくなり、
私の右腕をググッと掴んで尋常ではない力でタンスの上に引き上げようとしました!
瞬間、『上に行ってはいけない!』と感じ、
「離してぇぇぇ!」と叫びながら目が覚めました!
…夢?全て夢だったようです…。
窓の外はもう明るくなりかけていました。
しかし、夢の中で祖母に掴まれた右腕は、朝起きたら捻挫をしていました。
そして気づくとアザまで…。
これは偶然?
それとも、あのままタンスの上に登っていたら、私はどうなっていたのでしょう…。
あれは夢。夢だと思いたい。
捻挫の痛みと青アザは、一週間ほど残りました。
倉庫の二階には、未だに亡き祖母の愛用していた遺品、全てがそのまま残されてあります。
mさんより