秋田県に住む、親戚の叔母さん(当時48才)の体験談です。
その頃、3~4ヶ月間くらい親族や知り合いに不幸が続き、明るく元気で人付き合いが多い叔母さんは、そのつどお葬式に参列していました。
その日もようやく葬儀も終わり、
「もうこれ以上お葬式ないわよね?
お葬式が続くと、不謹慎だけどお財布が痛いのよ~(苦笑い)」
…なんて話していました。
それから1ヶ月ほど過ぎた頃。
その日は叔母さんの旦那さんが出張で、いつもならご旦那さんと一緒に眠る寝室に叔母さん一人で寝ていました。
叔母さんが布団に入り、ちょうどウトウトした時です。
部屋のふすまを開ける音がし、誰かが叔母さんの布団の周りをペタペタと何周か歩きます。
(…誰?ダンナは出張で、この家には私と、80才の祖母しかいないはず…)
するとその足音が枕元でピタッと止まり、一瞬の沈黙の後…いきなり両手で叔母さんの頭をグワシッと掴みました!
そしてそのまま布団から叔母さんを引っ張り出そうとします!
やめ…やめて…やめてぇぇぇぇっ!
叔母さんは金縛りにあったように身体が動かず、声も出ません。
尋常ではない力で頭を引っ張る不思議な力!
気づくと叔母さんは、
「死にたくない!死にたくないーっ!」
と、ようやく声を出したら、それはそのままふすまを開けずに部屋を出て行きました。
とっさに叔母さんは
「向かいの部屋のおばあちゃんが危ない!」
と感じ、ふすまを開けると、その黒い影は祖母の寝室に消えて行きました。
しかし部屋には祖母がすやすやと寝ているだけで、不審者なんていません。
あまりの恐怖に誰にも言えずにいたら、それから二週間後…
祖母が朝になっても起きてこないので起こしにいくと、元気で病気知らずだった祖母は、そのまま亡くなっていました。
あの黒い影は…もしかしたら死に神だったのでしょうか…。
そして祖母の死を最後に、連鎖的に続いたお葬式はピタリとやんだそうです。
死に神は最後に連れていく人に祖母を選んだのでしょうか?
それとも本当は私だった…?
私を連れて行かれなかったから…祖母を?
真相は謎のままですが、もしあの時、あのまま布団から引っ張り出されていたら…と思うと、ゾッとするそうです。
Mさんより