大抵の心霊現象が思い込みや見間違いなんだそうです。
心霊写真の場合だと、フィルムに瑕とかがついてたりと…。
結局は思いこみと錯覚なんですよね。
ただ、時には「これ、ひょっとしたら……」なんていうものも存在するんです。
愛知県の伯母の舅が亡くなったので葬式に行ったんです。
といっても、亡くなった人とは赤ん坊の頃に会ったきりだったんですが。
とりあえず、近くに住んでいるので葬式に参列したわけです。
伯母とは家族ぐるみのつきあいをしていましたから。
それに覚えていないとはいえ、伯母の舅は赤ん坊の私を可愛がってくれていたそうですから。
その日はとても暑かったです。
夏でしたからね。
なのに、突然、傍にいた姉が寒いと言い出したんですよ。
クラーが効きすぎているのかと思ったんですが。
姉の言ったのは、「お前の傍に亡くなったおじいさんが憑いている」なんですよ。
一瞬、目が点になったんです。
でも、よく見たら姉の腕は鳥肌まで立っているんです。
さすがに人を驚かすだけに鳥肌までたてられるほど、姉はそこまで器用ではないですし。
これはもしやと思いました。
ひょっとして、おじいさん、自分が死んだことに気づいていないんだろうか。
なんて、心配になってきました。
でも、最後のお別れということでお棺の蓋が開けられ、おじいさんの顔が露になった途端、気配が消えたそうです。
やっと、自分が死んだことに気づいたんでしょうかね。