これは私の子供の頃の話です。
千葉に住んでいた私は、小学5年生の夏休みに都内の親戚の家に遊びに行きました。
現在は分かりませんが当時は路面電車が走っており、街中を走る路面電車に乗るのも楽しみの1つでした。
親戚の家に着くと、水族館に連れて行ってくれるとのこと、私は嬉しくてはしゃいでいました。
親戚の家には私よりも年上の高校3年生のお兄ちゃんもいました。
私は「お兄ちゃんも一緒に行こうよ!」と言うと「友達と遊ぶ約束があるから行けないんだ、ゴメンネ」と言われ、しぶしぶ納得しました。
親戚のおばさんに手をつながれ、いざ出発!路面電車にて移動です!
私は窓側に顔を向けて景色を見ながら乗っていました。
その時です、おばさんが誰かと話しているのに気づきました。
誰と話してるんだろ?
私は体の向きを変えておばさんが話してる方を見ました。
すると、友達との約束で行けないと言っていたお兄ちゃんがいたのです。
私は「お兄ちゃんも本当は来たかったんだ」と思っていると、おばさんが私に話しかけてきました。
「ごめんね・・水族館行けなくなちゃった。おばさん行かなくちゃいけない所ができたから」と言うのです。
その時に丁度、駅に着き私は手を引かれ路面電車を降りました。
私はこの時、子供ながらに何かおかしいと感じました。
そして、おばさんとタクシーに乗り病院へ・・。
そこには息をしていないお兄ちゃんがいました・・。
さっき、おばさんと話していたお兄ちゃんは・・?
バイクで友達と走っている時に事故をして亡くなったのです。
今、思えば路面電車に乗っているおばさんに自分のことを知らせにきたのだと思います。
Kさんより