私の住む町には、いわゆる「お化けトンネル」と呼ばれているトンネルが、2ヶ所あります。
何故かそのトンネルは、隣り合わせになっています。
1つは、2車線道路の大きめのトンネルで、あまり人が歩けるようには作ってありません。
ですが、中に細い歩道が一応通ってはいます。
私の住む町は海のすぐ近くで、そのトンネルを出ると人気のない海岸線になります。
そのトンネルで「出る」と言われているのが、赤い半纏を着たおじいさんです。
トンネルの中を歩いていると、前を自転車を引いて、ゆっくりと歩いているおじいさんがいます。
そのおじいさんは、足が良くないようで、自転車を引くのも大変そうなので、近くまで来た時に「自転車、代わりに引いて行きましょうか?」と声をかけると、「大丈夫です。ありがとう」と断られるそうです。
断られたので、そのまま追い越して歩いていっても、何故かそのおじいさんが気になるのだそうです。
そして、振り返ると、誰もいない…という話です。
これは、目撃情報がかなりあり、地元では有名な「お化けトンネル」と言われています。
もう1つは、そのトンネルのすぐ横にある山の中の、小さなトンネルです。
古いトンネルで、車が1台やっと通れるかどうか、といった小さな暗いトンネルです。
ここでは、髪の長い女性が、トンネルの壁からスーッと出て来て、トンネルを横切り、向かいの壁に消えるという幽霊話があります。
1度行った事がありますが、昼でも通るのが怖いくらい、不気味な印象でした。
お化けトンネルが2本並んでいるというのも、珍しいのではないでしょうか。