友人は、和歌山の中学時代に、学年行事で、肝試しをしたことがあるそうです。
クラスから、各2名づつが出て、おどかし役をすることになりました。
友人をはじめ、自分で考えて、好きにおどかすことにしたのです。
肝試しは、墓地を囲む直線からほぼ直角に曲がりぬけるコースです。
おどかし役は、一足先に準備をして待機していました。
友人は、自宅でお盆やお彼岸で使っている蝋燭を持参しました。
道を曲がると、いきなりその火が見えるよう、大きな石の上に蝋燭を立てたのです。
いよいよ始まったようで、おどかし約の一人がつけたお線香の香りが漂ってきましたいかにも、それらしい雰囲気です。
ところが、蝋燭の火がいきなり消えてしまいました。
友人は、一組目が通り過ぎると、急いで火をつけ直しました。
風もないのに、また、火が消えてしまったのです。
予備の蝋燭に火をつけましたが、再び同じことが起きたので、嫌な気持ちになりあきらめました。
肝試しが終わるまで、落ち着かなかったそうです。
それでも、友人は、今でも心霊現象はいっさい信じないと言います。
「蝋燭の芯が湿気か何かでだめになっていたのだろう」と言うのです。
現実主義者の彼でさえも「気持ちの良いものじゃない」とは付け加えました。
現実主義者の友人の言だけに背中がぞくっとしました。