兵庫県のある高校の先生の話です。
先生の家には昔から古い壁掛け時計があったそうです。詳しくはわからないのですが、古い電子時計のようなもので、学校のチャイムのような時報が毎時間鳴るような仕組みだったとの事です。 その時計は、先生のおばあちゃんの物だったみたいで、おばあちゃんが亡くなった後も、ずっと先生の家にあったそうです。
ある日突然、その時計の時報が鳴らなくなってしまったそうなんです。時刻表示は問題なく進んでいたらしいのですが、音だけ鳴らなくなったみたいで…。
その後、何年も音が鳴らない状態で壁にかかっていた時計。
ある日突然鳴り出したのです。
それは先生が高校受験をする試験当日の朝でした。先生はびっくりしたようですが、もしかしたらおばあちゃんが応援してくれてるのかな?と、少し嬉しかったそうです。
その後も、偶然かどうかわからないですが、何か家族の一大事の時にだけ時計が鳴るようになったらしいです。
一番面白かったのが、先生の家に親戚が集まって、少しおばあちゃんの悪口みたいな話題になってしまった時に、突然、「ゴーン…、ゴーン…」と鳴り出したらしいんです。きっと黙ってられなかったんでしょうね。
その後、先生の家は、阪神大震災により、全壊してしまいました。あの時計も瓦礫に埋もれてしまい、見つけられない状態でした。そんな中、瓦礫を掘り起こしている作業の途中に、遠くから、「ゴーン…、ゴーン…」。おばあちゃん、早く見つけて欲しかったんでしょうね。
今でもそのおばあちゃんの魂のこもった時計は、大切に実家に保管されているそうです。
Rさんより