兵庫県神戸市の話。
神戸市は三宮~元町にかけては開けているが北区や西区はまだまだ田舎である。
北区のある造成地は団地や小学校ができてからまだ40年経っていない(2012年現在)。
同じ神戸とはいえ鵯越や湊川のような由緒はないから本来は怪談が生まれるような土地ではないのだが。
団地のベランダで子供たちが深夜に歓談していることはあるのだ。
歓声や拍手が聞こえ、目が覚めたら深夜の4時。当然、誰もいない。
最初はただの夢かと思った。
しかし、何度もそのようなことがあった。
子供たちのパーティーを夢で見たこともある。
赤色の三角帽子と対象的な緑の服を着た子供たち。
狭い団地のベランダには置ける筈もないテーブルに輝く金銀の食器、色鮮やかな菓子。
近所の幼稚園が閉鎖になったから、子供たちと遊べなくなった何者かが出たのかも知れないと思った(子供たちが大勢死んだような事件はなかったから人間の子の幽霊ではない筈だ)。
もっとも。
団地には夜中にラジオを聴く住民もいる。
単に近所から流れた音楽を夢うつつで聴いただけのことかも知れない。
ベランダ以外では、旧幼稚園の建物の中から子供たちの声がしたこともあった。
既に別の公共施設になっていて、何故かいつも電灯が付いている建物である。
Mさんより