心の苦しみを乗り越える最後の方法
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これは私が15歳の頃に体験した話です。
私は北海道のオホーツク海側に家庭の事情で引っ越してきました。
所謂、夜逃げです。父が仕事でトラブルを起こし、家族みんなで移り住んできたのです。

当時はお金もなく、貧しい暮らしを余儀なくされました。
この土地に引っ越してきて市が運営する団地に運良く入れたのですが、その部屋は昼間なのにとても暗くジメジメしてました。

そしてある日、母が職場の同僚から白い鏡台を貰ってきたのです。
少し傷んでいましたが、新しい鏡台を買う余裕は我が家にはありませんでした。
毎日の食事も大変なくらいでしたから…

ですが、鏡台が来た日を境に不気味な事が起こり始めたのです。

まずは私は毎晩、金縛りに遭い幽体離脱をするようになりました。
幽体離脱と言っても体から離れ、天井が目の前に迫っている程度です。

そして家の中でスウェット姿の男性の幽霊を見かけるようになりました。
顔が隠れるほどの長い前髪で、いつも俯いていたのです。

そして次は弟が足を二回ほど骨折。
末の弟は後頭部を打ち、頭皮が切れてしまい。
母はトラックに撥ねられ重傷を負いました。

私はいじめに遭っていたのもあり、段々病んでいきました。
悪いことが起これば起こるほど、男性の幽霊を見かける頻度が多くなっていきました。

ある日、母に幽霊の話をしたら。

「見たことあるよ」と返ってきたのです。

自分だけじゃなかったと安心して、その日はそのまま寝ました。
ですが、いつもの金縛りに遭ってしまったのです。
その日は特別ひどく、息もままならない程でした。
眼だけは開いたので、辺りを見てみると暗闇の中、男性の幽霊が寝室に入ってきました。
段々と私に近づいて来る……。

怖い…!と、思った瞬間。私は気を失ってしまいました。

その後は半年後に団地から引っ越したのですが、引っ越しの時に鏡台を処分しました。
その鏡台の持ち主の家庭の事情を後になって聞いたのですが、離婚した夫に子供を取られ
その子供が夫と再婚相手に虐待されているという事情でした。
ですが、本人も40歳近いのに大学生と付き合っているなど意味の分からない人でした。
その人は職場では別の恋人が居たり、色々な人からも恨まれていたようです。
そしてある日突然、失踪しました。

鏡台を処分してからは何もおかしなことは起こっていません。

心の奥のモンスターとサヨナラして
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