心の苦しみを乗り越える最後の方法
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場所は眠らない街としても有名な東京都新宿の歌舞伎町。
自分はホストクラブで仕事をしている。
夜な夜な女性の客がストレス発散などに来店する。
現在は風営法により、仕方なく店を早く閉める店舗も多い。
自分の店もその日は天気も雨模様で来店の予定も無かった為に早く閉店することになった。
閉店した店内では新人達の掃除が始まっている。
それ以外はアフターへ行く者、帰宅する者、店内で話し込む者と色々だった。
自分は連日連夜のイベントで少々疲れていたのか、話をしながら眠ってしまった。
どれくらい時間が過ぎたのだろうか、仲間から起こされた。
「そろそろ起きろよ」「あ・・うん。寝ちゃったのか」起きてみると掃除は終わっており、自分以外にも数人ソファーで寝ていた。
始発もまだだし、寝てる連中はまだ起こさないことにした。
きっと、新人達の心遣いなのだろう、店内は間接照明だけになっていてまた、寝るにはもってこいのシュチュエーションになっている。
自分は仲間と雑談をしていた、すると会話の合間に静かな店内に何か音がするのだ。
自分が気づいた瞬間、話していた仲間も気づいたようだ。
2人で辺りを見回す。
寝ている仲間のいびきや寝息や寝言ではない。
更に2人で見回していると音が近づいてきている気がする。
会話をしていた仲間が自分のソファーに移動してきて言った「なんだ?」勿論、そんな事は自分にも解らない。
よく聞くと「ピタ」と言うか「ピチャ」という音に聞こえる。
雨漏り?しかし雨漏りの音が近づいたり離れたりするのだろうか?
そうこう考えてるうちに、音はしなくなり始発も走る時間になった。
寝ていた仲間も起き出し、自分は一緒にいた仲間と音のした方へ行ってみた。
すると、仲間が急にすべって転んだのだ。
自分は思わず爆笑、「大丈夫かよ」と痛がっている仲間を起こしてやろうとしたら目に入ってきた物があった。
綺麗に掃除してあるはずの床に、無数の足の形をした水たまりがあるのだ・・。
それを見て仲間と血の気が引く思いになった。
夜の仕事、水商売などは客のストレス発散や男女の色恋などで人間の念が集まると言います。
きっとそういう何かが原因なのでしょうか・・。
Kさんより

心の奥のモンスターとサヨナラして
苦しみを乗り越える最後の方法
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