七不思議

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私が北海道のО市にある中学校に通っていた時の話です。
中学2年生の時、社会学習ということで地域の事を調べる授業がありました。5人組でグループを作って、古いお店や地元等の歴史を調べて発表するのですが、私達の班は興味本位で通う学校の、しかも七不思議を調べようということになりました。クラス内でアンケートという形をとり、聞いた事のある七不思議を書いてもらいそれを調べて、結果それは本当なのかデマなのかを発表する事にしました。
当日、その日は天候などによりずれ込んでしまった1年生の宿泊研修、3年生は修学旅行が被った日で、計2日間の時間を与えられた私達は、学校にいて調べ物をするのは私達の班しかいなかったので、全員学校から出て行ってしまい、生徒は私達だけしかいませんでした。
いつもよりしん、と静まり返った学校が当時とても珍しくて、私達ははしゃぎながらひとつずつ調べていきました。トイレ、音楽室、美術室、屋上まで続く階段…色々な場所に行っては、ノックをしてみたり、写真を撮ってみたりしましたが特に何も起こらず。
面白みのない発表会になってしまうなぁと話しながら残りひとつの七不思議を調べる事にしました。それは卒業生が贈った大きな鏡の前で写真を撮ると、何かが写るというものでした。
鏡の近くには、卒業生が贈った銅像が飾られており、私と友人はそこの隣に立って写真を撮りました。これもデマなんだろうな、と思いながら笑ってピースをした瞬間、背中がぞくっとした感覚に襲われました。
内心動揺していると、写真を撮った友人が真っ青な顔をして、私達に写真を見せました。そこには、銅像と私と友人のみが写っていたのですが、その銅像の下の方に頭二つ分の影が映っていたのです。銅像の土台に誰か隠れていたわけでもなく、二人が並んで隠れるようなスペースがありません。これには全員が興奮して、「すごいのが撮れた!」と喜びました。
その時、学校に忘れ物を取りに来た別な班の人達にも見せて「怖いねー」と言い合っていました。
翌日、私達は体育館のステージにてその調べた結果を発表していきました。その写真を見せた時はとても盛り上がり、「凄いね!」「怖かった!」等と言ってくれて私達が満足する中、次の発表の班は、忘れ物を取りに来た班でした。ステージには4人しか立っておらず、私は隣の子に「誰か休んでたっけ」と声をかけると、きょとんとした顔で「誰も休んでないよ」と返されました。
「え、でも一人足りなくない?」
「何言ってるの。あそこ元々4人だよ」
その言葉に驚いたのは私だけではなく、一緒に写真を撮った友人も驚いていました。
「全部の班5人ずつ分けたでしょ」
「ちょっと怖い事言わないで。私達のクラス、39人だよ?どうやって5人に分けるの」
その言葉にはっとしました。確かに、5人ずつで班を作ったら確実に4人の班が出来ます。でも私と友人は、確実に見ています。忘れ物を取りにきた時も、5人で行動していたのをしっかりと見ていたのです。ですが、それを同じ班員に言っても私達が可笑しいとしか言われませんでした。
「じゃあ、誰がいないって言うの?」
そう聞かれた時、私と友人は言葉を詰まらせました。髪が長くて、背が小さくて、同じ制服を着ていて…。でも、そう聞かれた時にその子の名前と顔が思い出せないのです。

結局、その子が誰か分からないまま、全ての発表を終えてしまいました。
他の誰かにも聞こうと思ったのですが、友人と得体の知れない恐怖があまりにも怖くて、誰にも聞かないまま卒業しました。結局、あの頭二つ分の影のことも、もう一人の存在も分からないままです。

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