これは北海道は旭川にいた友人の話です。
友人には幼い妹がいます。
ある休日の朝に
その妹が一番最後に起きてくると、
家族がくつろぐ居間に入るなりこう言ったそうです。
「柿が食べたい」
このときの季節は春で
全く柿の季節ではありません。
ついでに言えば
その妹は柿がそれほど好きではなかったそうです。
不思議に思ったその子の母親が
「急にどうしたのよ?」と尋ねると
妹は自分のことなのに「よくわからない」と答え、
ただ無性に柿が食べたいとだけ主張したそうです。
その出来事から少しして
一本の電話が友人宅にかかってきました。
それは友人の祖母が亡くなったことを知らせる電話でした。
友人の祖母は
柿が大好きな人だったらしく、
亡くなる前にも柿が食べたい食べたいとずっと言っていたそうです。
友人の妹が
無性に柿を食べたくなったのは
この日だけだったそうです。
ちなみに友人の妹は
祖母が柿好きという事実を
まるで知らなかったそうです。
今はシーズンになると必ず柿をお供えするそうです。
Iさんより