心の苦しみを乗り越える最後の方法
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私は、小さい頃から、よく金縛りにあいます。
今では「あ、またか。」と思うほど慣れっこになっていますが、一度だけ「恐怖」を感じたことがあります。
それは、学生の頃。
普段通りベッドについて、うとうとしはじめたあたりで、足元に重みを感じました。
いつもの金縛りとは違う感覚が、徐々に私の体を上り始めます。
薄く目を開くと、黒い塊が迫ってきています。
「何なんだろう…怖い…」
怖さの原因は、「気配がある」ことでした。
その黒い「気配」は、どんどん近づいてきて、私の顔の真正面にきて………。
「クスッ」と笑った瞬間。
ガッ!と両足首を掴まれました。
「わっ!」と思ったのも束の間、ものすごい力で私は振り回されます。
ここまで読むと、「ただの夢物語」だと思われますよね。
私も、振り回されている間、「早くこの夢から覚めたい」と、思いました。
でも、なかなか解放されてなくて、自分の部屋を出て、リビング・階段・庭を飛び回りました。
そして、また自分の部屋に戻ってきた時、ベッドに横たわる、自分の姿がありました。
私は、幽体離脱していたのです。
「ヤバい!早く戻らないと!」
夢だと思っていたので、焦りました。
あわてて、お経を読み始め、私を振り回す黒い気配に、お願いしました。
「私は、生きる。そっちには、まだ行けない。体に帰るから、放して?」
外が白み始め、どれくらいの時間がかかったのかは、わかりません。
ふっ、と軽くなり、私の体へ帰ることができました。
「良かった…」と、足元に意識を向けたら、「気配」は、私の足首を撫でて消えてなくなりました。
あの頃の私は、母親が亡くなったばかりで、生きることが分からなくなっていました。
その弱みに付け入る「悪」だったのか、「生きなさい」と叱ってくれたものなのか。
それは、今でもわかりません。
Hさんより

心の奥のモンスターとサヨナラして
苦しみを乗り越える最後の方法
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