心の苦しみを乗り越える最後の方法
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これは心霊体験なのかどうか、判断の難しいお話です。
当時高校二年生の私は、生徒会の仲間と占いをして貰うことにしました。
前世占い。
怪しい雰囲気のその部屋には、普通の暗い感じのおばさんがいます。
しばらく何かブツブツ言った後、私の前世がヒヒだったことを告げました。
群れの副リーダーと言った存在で。などと続けられ、リアクションに困りました。
仲良かった生徒会長はカバだったとかで、私達はしばらくカバ、サルとふざけて呼び合ったことを覚えてます。
「けど、きっと本当に前世が見えるんだよ。そうじゃなきゃ、カバとかサルとか言わないと思うよ。じゃ、あたしも占ってくるね」
確かに。
会計だった女の子が鋭いところを突いて、ニコッと笑って占いに行きました。
しばらくして、涙ぐみながら、彼女が出てきました。
何か余程酷いことを言われたのか。私は占いのおばさんに怒りを覚えました。
「ライオンだったって言われたの」
誰に対しても優しい女の子にライオンは似つかわしくないかなと不思議に感じましたが、泣くことないのにとも思いました。
が、彼女は続けるのです。
「私、インパラだった妹を食べてしまったらしいの」
「占い師の言うことなんて当てになるかよ」
生徒会長の言葉に彼女は首を横に振って言うのです。
「あたし、ひとつ違いの妹がいるなんて言ってないのに」
ゾクッと寒気を感じました。
偶然のレベルを超えてます。
「あたし、また妹を」
「ありゃあせんだろ」
私は言い切り、この件は忘れることにしました。
が、それから半月。
彼女の妹がひきこもりになったらしいのです。
成績も良く、誰からも愛される、優しい姉と比べられるのがつらくて。
彼女は普通に生きていただけなのに、また妹を食い殺しかけていたのでした。
Tさんより

心の奥のモンスターとサヨナラして
苦しみを乗り越える最後の方法
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